ハウスメーカーとの打ち合わせもあと少し

注文住宅のローンの本審査、結果はいかに?

前回は、注文住宅の仕様を決めるところをお話ししました(注文住宅の詳細な仕様打ち合わせ)。 念願の注文住宅が完成するまであと一歩。 今回は注文住宅の着工前にしなければいけないことをお伝えします。

マイホーム(注文住宅)を建てるには大金が必要です。 宝くじの1等が当たればドーンと現金で支払うことができるのでしょうが、残念ながら宝くじは買っていませんし、買ったとしてもそう簡単には当たりませんよね。 そんな私達はローンを組んでコツコツと払っていくしかないのです。すでに事前審査は通っていますが、ローンの本審査はこれからです。

打ち合わせが進む中、資金計画の打ち合わせも並行して行われます。最終的な金額は「注文」が全て終わるまで出すことはできませんが、その前に「住宅ローンが組めるのか」「どのくらいの金額を借りることができるのか」を銀行に審査してもらうことになります。

「住宅以外のローンは無いか」「勤務先はどこか」「年収はどの程度か」「過去にクレジットカードの支払いを延滞したことは無いか」など、総合的に見て判断されるようです。 ハウスメーカーの提携ローンなので、手続きは全てハウスメーカーの資金担当の方に行ってもらうため、私たちは書類に記入したり、添付資料を用意するだけです。

事前審査は通っても本審査に通らない場合があるようなので結果が出るまではドキドキしましたが、審査の申し込み完了の連絡から数日後、無事に「融資可能額」の書かれた封書が自宅に届きました。 夫婦そろって金融関係の知識に乏しいので、ハウスメーカーの資金担当の方の存在にかなり助けられました。

「マイホームを建てる時くらい他人に頼らずしっかりと勉強をしよう」と書籍を読み漁る方も多いと思いますが、私たちは「せっかく大手ハウスメーカーと契約したのだから、やってもらえることはやってもらおう」という考え方。

他人に任せることで「損をしてしまうかも」と不安を感じる場合もあるかもしれませんが、営業マンをを信頼していたので心配も不安もありませんでした。 我が家の場合、有り難いことに土地は祖父母・両親のスネかじりで支払うことができたので、建物のみをローンで支払うことになっており、まず土地の方から手続きが始まりました。

営業マンと親しい不動産屋さんに仲介してもらい、現・持ち主から私達へ土地の所有権を移します。小難しい書類の読み合わせをしたり、人生でめったに使わない実印を使ったりと、「土地を手に入れるって大変なんだな」と実感しました。

書類が出来上がると今度は支払いですが、金額が大きいので銀行の打ち合わせブースを使ってお金のやり取りを行いました。 土地についてのすべてのやり取りに営業マンが同行してくれたため、それほど緊張せずにすみました。やはり「餅は餅屋」、不動産のことは不動産につながっている人にお願いするに限ります。

これで晴れて私達夫婦は日本地図上に私達名義の土地を持つことができました。何だか急にグッと大人になった気分です。

注文住宅着工まで1ヵ月半

土地の名義が私たちに変わると、今度は専門業者による地盤調査が入ります。「古家あり」の不動産ということで、今まで人が住んでいた場所なのだから、わざわざ地盤を調べる必要はないのでは?と思うところですが、現状建っている家よりも建坪が広くなる予定の我が家(注文住宅)。

庭として使われていた部分にも建物が載ることになるので、しっかりと調査せねばならないようです。 万が一地盤に問題があった場合は地盤改良工事が必要となり、その費用ももちろん施主である私達が支払うことになります。 「もしかしたら工事が必要になるかもしれません」と営業マンから報告を受けてたのですが、結果は・・・「問題なし!本当によかった」

「古家あり」の不動産を購入した場合、新しく家を建てる前に「古家」を取り壊さなくてはなりません。土地面積によってその金額に違いがあるのでしょうが、我が家の場合、取り壊し費用はおよそ100万円。 その数日後に営業マンから「無事更地になった」という情報をもらいました。

そこで、どんな感じになったかと、夫と休日が合ったタイミングで見に行ってみましたが、初めて見た時の感想は、「せまっ」。 こんな狭いところに本当に図面通りの注文住宅が建つのだろうかと、昼食を摂りながら真剣に夫と話し合ったほどです。

土地を見た後の打ち合わせで正直にその不安を設計士さんと営業マンに打ち明けましたが、2人から「大丈夫です」という強い返答を得ることができ、ほっとしたことを今でも覚えています。 着工予定まで1ヵ月半、設計士との打ち合わせも終盤になりました。

それと同時に今度は住宅ローンの手続きです。最終的な金額はまだ出ませんが、大まかな金額が徐々に分かってきたこの段階で、ついに住宅ローンを組みます。 営業マンに連れられて大手都市銀行へ向かった私達。1階窓口で一般的な取引を行っている皆さんを尻目に、エレベーターで2階に通されます。

独特な雰囲気の漂うフロアに圧倒されて無言になってしまいますが、営業マンがいてくれるので冷静さを保つことができました。 実は土地の支払いでも訪れたはずなのに、どうしても落ち着かず、何度もトイレに行きたくなるほど。

そのため、銀行マンとのるやり取りも上の空で全く頭に入りません。ローンについては夫と営業マンに任せ、ひたすらトイレとフロアを行き来していました。そのおかげで、今でも住宅ローンについての知識はほとんどなく、相談されても答えらないという不甲斐なさ。

この先の人生で再び家を建てることがあったとしたら、その時に改めて勉強します。 何が起こっているのかよく分からないままでしたが、どうやら無事にローンが組めたようです。

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マイホーム用保険の契約

住宅ローンの手続きは無事に終了。さて次は「保険」です。 地震大国日本ですから、いつ、どこで大地震が起こるか分かりません。私たちが家を建てたのは2010年、東日本大震災の1年前。 今でこそ「地震保険」に加入したり、非常用持ち出し袋などを備えたりする家庭が増えていますが、この当時そこまで備えている人は珍しかったと思います。

とはいえ、この時すでに「30年以内に大地震が起こる」という予測が出ており、マイホームを考える上では耐震や地震保険について気になるところ。2005年に「耐震強度偽装事件」が起こったこともあり、初めてこのハウスメーカーの展示場を訪れた時に耐震について聞きました。すると「我が社の建物は大きな地震が起こっても絶対に壊れない」と断言した営業マン。

信頼する営業マンがハッキリと断言したのですから、そうに違いありません。ということは、住宅が全損・半損・一部損と判断された場合にのみ保険金を受け取ることができる地震保険に加入したとしても私達にとってメリットは無さそう。

さてマイホーム用の保険ですが、保険会社もハウスメーカーと提携しているようで、前もって渡された保険のパンフレットによると、このハウスメーカー用の保険プランが用意されているということ。 パラパラと目を通すと、マイホーム用の保険とは「火災保険」のことで、もし「地震保険」に加入する場合は、火災保険とセットで契約する必要があるということ。

ここで改めて地震保険に入った方が良いかどうかを確認すると、「地震で壊れないので必要ないと思います」とのこと。決してブレない営業マン。もう、あなたの言う通りにします。 保険の契約は自宅で行うことになり、約束の日に保険会社の方がやってきました。

事前に幾つかのプランの書類が届いており、パンフレットと照らし合わせながら各プランについて説明を受け、どれにするのかを決めるような形です。 提案されたプランは全て火災保険のみで、地震保険については一切記載されていません。それだけ耐震に特化したハウスメーカーということなのでしょうね。

元々地震保険には加入せず火災保険のみに加入しようと決めていましたが、「火災保険」というのは、「火災」だけでなく、台風・集中豪雨などの自然災害、その他日常災害についても補償されるということ。 プランによっては、うっかり壁に穴を開けてしまったり、テレビを壊してしまった場合などにも適応されるということで、ドジな私にはピッタリ。その場で契約しました。

保険会社の方にも「地震保険」について聞いてみたところ、「このハウスメーカーで建てる方のほとんどは地震保険は付けない」とのこと。 私たちの判断は間違っていなかったようです。 保険の契約は完了しましたが、マイホームはまだ着工前。

保険期間の開始は注文住宅が完成してハウスメーカーから私達へ引き渡されてからです。それまでの間にトラブルが起きた場合は、ハウスメーカーがハウスメーカーの保険を使って処理するということ。 とはいえ、建てる時も建ってからも、保険を使わなければならないような大事が起こらないのが一番ですね。

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